fi.Q NT機ロールアウト&雑感


α900+SAL100M28 100mm F2.8 Macro

BG機、BD機、外装をゴールドにしたKOG機・・・等様々なfi.Qがユーザーの音の数だけ存在する訳ですが私の場合というと・・・ということで勝手にNT機と名付けておきましょうか。コンデンサの構成だけを見れば狂犬機と呼ばれるモノですが、そこまでキャンキャン吠えるような鳴り方でも無いのでそういう事に。構成は以下の通り。

メインコンデンサ:KW10000
オペアンプ、バッファ部コンデンサ:KZ47、33+ES47
LRオペアンプ:ADA4627-1BRZ×2
バッファ:BUF634Ux2+HA-5002を各チャンネルに

推奨は3ch構成ですがどうしても4chでというならAD8610BRZを据えることを個人的な好みではお勧めします。まあS/N比を稼ぐなら断然3ch構成と言えますね。また個人的な考えとしてはEdition8に合った構成としています。イヤホンで聴くにも良いでしょうがどちらかと言えばヘッドフォンかなあと思います。相性によってはかなりバランスが崩れることもあるでしょう。実はfi.QでのオペアンプローリングでADA4627-1ARZとBRZも投入しました。今まではOPA827を押していましたが、これでADA4627-1BRZが現在のリファレンスと言っても過言ではないと考えています。

重視したのはキレの良さ、ノリの良さで潰れず音数を多く書き出してくれるのがポイントです。
BuddyRichのTimeCheckなどはこれでもかというほどドラムが主張しますし、かといってビッグバンド全体が埋もれることなく音楽として成立するのは本当に楽しい。akikoのSo Tiredでは各楽器の主張とスピード感が程良く、楽しく聴けますね。Diana KrallのI Love Being Here With youはKrallとバス、ギター、ドラムの掛け合いがもの凄く迫ってきてたまらない満足感があります。Jennifer LopezのFeelin' So Goodではゴンゴンとベースを支配しつつもボーカルも埋もれず、クィーンの存在感を感じられるでしょう。木住野佳子のWaltz for Debbyはらしい硬くて重いピアノを聴かしてくれるし、ウッドベースの唸りも十二分に表現されていて聴き応えがあります。WithinTemptaionのThe Howlingでは重厚なバンドの表現と共に、それにまったく埋もれることなくシャロン嬢の歌が楽しめます。

まあこんな具合ですが、私が前から言っているとおり自分色にやりたいだけ出来る数少ないPHPAです。第一期販売の所有ユーザーのフィードバックから2期、3期販売へ進むことにより多くの音の広がりがあるでしょう。その広がりがどうなるのか?楽しみで仕方ありません。