ATH-PRO700LTDを掘り起こす

去年末から気温が下がりはじめてEdition8不在の中、外で使うヘッドホンをどうするか考えあぐねていました。献体として旅立っている二台がそうそうすぐに戻ってくる訳もなく、タイミングが良ければEdition8パラジウムにするか・・・とも思っていましたが延期の憂き目にあい諦めていました。
その中ES10の低音をちゃんと出してくれる源流がどこにあるか?と辿っていったらどうもそれはATH-PRO700LTDにあるらしということで、年始から700LTDを急遽入手して据え置きでの強制エージング(約70時間)のあとここ数日普段使いの外向けヘッドホンとして酷使していました。またタイミング良くノーマルPRO700をゆっくり聴く機会が出来たので併せて色々と書いておこうと思います。


α900+SAL100M28 100mm F2.8 Macro

ノーマルとLTDがいくら専用ドライバーの差が有るからと言ってそんなに変わってないだろうと思っていると面食らいますよ・・・。解像度は価格を考えればほぼ抜きんでているし明らかに差が分かります。また、ノーマルでも低域は充分出ていますがLTDは現行オーテク機とはまた違う特徴的なボワつかない低域が面白く充分に沈んでくれるのも評価出来ます。高域の伸びも良く、バランスが良いと言及するならばLTDでしょう。
先にLTDをずっと聴いていることもありますが、言えることはあるならばESW10やES10よりLTDを手に入れるべきだと言うことです。LTDのもう一つ支持できる点は音量を上げても潰れ無いところ。ボーカルもクッキリ聞こえたままだし、打ち込みとかのごちゃごちゃしたものも充分楽しく聞こえてしまう点です。サイズや用途が違うだろうと言ってしまえばそれまでですが折りたためるし、充分外で使える事を考えればES10より十二分にLTDを押します。
まあそんなこんなで今更PRO700LTDかよと思われるかも知れませんが、個人的にもBOAホンの影に隠れて不遇の名機だった事は確かです。幸いE8が出張中だっということで自分で再評価できたヘッドホンの一つですが、安く手に入るならとりあえず手に入れても損は無いと思いますよ。
こう考えると、同じ53mmドライバーだしES10の中身がPRO700やWS70クラスのイヤカップ、ハウジングの中に入ってしまうとどうなるんだろうか?と興味は尽きないところです。