X-05雑感 その1

現在買うとするとESOTERICのSACDプレイヤーの場合、上からX-01D2、X03SE、X05、SZ-1、SA-50、SA-10とラインナップがあるわけですがそれなりにあるのでどれが良いか分からないという人も居るでしょう。と言うことでまあ実際は試聴して気に入ったモノをゲットすれば良いわけですがちょっと機能面などで分かり難い部分もあるのでそこら辺も書きつつX-05を見ていこうと思います。

・メカの違い
ESOTERICは自社開発のメカを使っていますが、X系統はVRDS-NEOをSA系統はVOSPメカニズムを採用しています。結構この違いは大きく、かつ好みの差がはっきり分かれる部分だと思うので充分に試聴した方が良いと思います。

・再生能力が世代によって逆転現象が生じている
最上位X-01D2なんかはDACを別々に搭載するなど贅の限りを尽くしているためにCDの再生だけでもマルチビット、1ビット、DSDにDD変換して再生と3パターンもできそれぞれの音を楽しめます。また最近発売されたばかりのSA-50もアップコンバートの制御やCDのDSD再生も可能しています。X-05はどうかというとそこまで多機能ではなく、SACDSACDとしてDSD再生、CDはCDとしてPCM再生しか出来ません。

・トラポとして使えるのか?
どの機種もTOSLINK、同軸デジタルをデジタル出力として有しているので可能です。また機種やアップグレードすることによりi.Linkを使ってマルチチャンネルの出力も可能としています。X-05でもTOSLINK出力を使ってDAC64MK2をDACとして再生していますがなんら問題無く使えています。

DACとして使えるのか?
そこまで求めるならトラポとDACは別で用意する方が良いという結論に至りますが、唯一SA-50だけはUSBなどの豊富な入力を備えていてDACとして使用可能です。上位機種達も新しくなれば備える部分かも知れません。

・ワードシンクできる
ESOTERICの一貫した考え方として、別にクロックジェネレータを用意して音質をまだまだ上げれますよという事なんでしょう。全機種にワードシンク端子が付いているしクロックジェネレータも別途販売しています。将来的には私も導入する予定なので勉強していかないといけない所です。

・リモコンが無駄に大きい
実際使ってみれば分かりますが基本的にSACDやCD再生する場合トレーに入れてしまえばあとはPlay、STOP、PAUSEとハイブリッドの場合再生層の選択くらいでシンプルに使えればいいだけなんですが、ESOTERICの他の製品も考慮してボリュームの調節など必要もないボタンもいっぱい付いていて無駄にリモコンがデカイですorzX-05用に必要な分だけのリモコンでも良かった気はしますが・・・。

・動作音は静かか?
VRDS-NEOのおかげもあるかも知れませんが、高剛性のボディも相まってX-05もCD、SACD再生問わず静かな動作音で再生してくれます。トレー開閉時は流石に音がしますがスムーズだしあと聞こえてくるのはTOCを読み込んでいるときのピコっという電子音くらいなモノです。また大型トランスを積んでいる機種はトランスのうねりを心配する人も居るでしょうが、私の環境では起きていません。

・X-05しかプレイヤーでは持っていないモノ
それは簡単で、メカの覗き窓が付いている事ですw。同じく20周年記念モデル出たトラポであるP-05も同じように覗き窓が付いていますが、これは上位機種にもない貴重な部分ですorz

α900+SAL100M28 100mm F2.8 Macro