プラチナ・ジャズ~アニメ・スタンダード vol.1~

プラチナ・ジャズ~アニメ・スタンダード vol.1~
「プラチナ・ジャズ~アニメ・スタンダード vol.1~」
 [CD]
 アーティスト:ラスマス・フェイバー・プレゼンツ・プラチナ・ジャズ,エミリー・マクイーワン
 レーベル:ビクターエンタテインメント
 発売日:2009-11-25
[DISC1]
1.ハレ晴レユカイ(「涼宮ハルヒの憂鬱」より)(作詞:畑 亜貴 作曲:田代 智一)
2.ハッピー☆マテリアル(「魔法先生ネギま!」より)(作詞:うらん 作曲:大川 茂伸)
3.Genesis of Aquarion(「創聖のアクエリオン」より)(作詞:岩里 祐穂 作曲:菅野 よう子)
4.星間飛行(「マクロスFrontier」より)(作詞:松本 隆 作曲:菅野 よう子)
5.水の証(「機動戦士ガンダムSEED」より)(作詞作曲:梶浦 由記)
6.コスモスに君と(「伝説巨神イデオン」より)(作詞:井荻 麟 作曲:すぎやま こういち)
7.君をのせて(「天空の城ラピュタ」より)(作詞:宮崎 駿 作曲:久石 譲)
8.そらのむこう(「ひぐらしのなく頃に解」より)(作詞:結月 そら 作曲:DAI.)
9.時の記憶(「僕の地球を守って」より)(作詞:錦織 貴子、ARION 作曲:菅野 よう子)
10.Thanatos - If I Can't Be Yours - (「新世紀エヴァンゲリオン」より)(作詞:MASH 作曲:鷺巣 詩郎)
11.オネアミスの翼(「オネアミスの翼」より)(作曲:坂本 龍一)
12.光の天使(「幻魔大戦」より)(作詞:Tony Allen、David Bergman 作曲:Keith Emerson)
13.リンゴの森の子猫たち(「スプーンおばさん」より)(作詞:松本 隆 作曲:筒美 京平)
14.炎のたからもの(「ルパン三世カリオストロの城」より)(作詞:橋本 淳 作曲:大野 雄二)
15.ガーネット(「時をかける少女」より)(作詞作曲:奥 華子)
16.DOLL(「ガンスリンガー・ガール」より)(作詞作曲:麻枝 准)
17.空へ…(「ロミオの青い空」より)(作詞:佐藤 ありす 作曲:岩崎 琢)
18.VOICES(「マクロスプラス」より)(作詞:覚 和歌子 作曲:菅野 よう子)


α900+SAL100M28 100mm F2.8 Macro

今期のオススメJazzCDはiroha嬢の以前紹介したアルバムだなあ、と思っていたら意外な伏兵が現れました。それもかなり意表を突かれたモノです・・・。
ということで今期オススメJazzCDの一番に現在君臨してしまったのがこのRasmus Faber氏プロデュースのアルバムです。ここ数年は周りの影響もあり、ダンスやエレクトロニカ、ハウスというようなジャンルの音楽を聴く機会も増え、同氏のことは知っていたんですがまさかこんなアルバムをプロデュースするとは思って居ずかなり驚かされました。
100曲ほどの候補から絞って今回のアルバムを作ったそうなので実際に氏が全ての作品を見てプロデュースしたのではなく、音楽的に良いと思ったモノを選んだようです。ただライナーノーツを読む限りは結構アニメ好きというのが伝わってくるしこのアルバムの中ではVOICESが一番好きでマクロスプラス、ひいては菅野よう子さんのファンであるというのが分かる事からも、ただプロデューサーになったんだよ的なアルバムではないと分かります。他にも各曲に長くコメントが付けられていて、単純に音楽としてどう見ているのかが詳しくも分かったりします。
Rasmus氏の父やスウェーデン屈指のメンバーで構成されたバック、また18曲中3曲には歌姫のボーカルも入り、正統ヨーロピアンジャズでありながら原曲の良さ、アレンジでの意欲的な提示を魅せてくれます。

個人的には11、13、17、18を聴くだけでも価値があるかと思いますが、圧巻はやはり最後のVOICES。ミュートしたトランペットをリード楽器に持ってきてあたかも歌っているかのような演出をしています。これがオリジナル新居昭乃さんとはまた違った味がありそれでいて堂々と吹き上げてくれるので心地よいしで、もの凄く合います。こういうアレンジで来るとは思わなかったのもあり嬉しい限りですね。
選りすぐられた18曲ですが、ピアノがぐいぐい引っ張っていくモノ、ストリングスの掛け合い、ビッグバンド風に多し寄せてくるモノ・・・と原曲を生かしつつアレンジの提示にも退屈しない仕掛けがあるので違和感なく最後まで聴けるのではないかと思います。

こうなると気になるのはそのアルバムタイトル。わざわざVol1なんて付けてるので2も出ると言うことです。もう既に続編を待っている私がここに居るわけで・・・。