進化するfi.Q NT機&雑感&祝稼働一年


α900+SIGMA 70mm F2.8 EX DG Macro
fi.Q NT機がロールアウトし約一年が経ちましたが、第二期後期の受付けが完了しまだまだ進化するfi.Q。実はNT機も年末にラボに引き取られ改造が施されていました。改造内容を纏めると以下のようになります。

  • ωアッテネータ化(直列抵抗をTAFに換装)
  • 位相補償を全てECHUフィルムコンデンサに換装
  • 主なシグナルパスはVishayの薄膜精密抵抗に換装
  • バスブーストのコンデンサをECPUフィルムコンデンサに換装

個人的なオーダーとしては、出来うる限り音数を出しカッチリと音を出しZ1000に合わせる事でした。まあ今まで何度も言及しているように基本的に柔らかい表現より、きっちりとした方向性を好みますからベース狂犬機でどこまで進化できているのかがポイントでした。

ひたすらシャープは変わりませんが、クリアでよどみなく高域から低域まで過不足出ています。人によれば高域のピークに好みが分かれるだろうし、総じてカリカリでドライに鳴るのでゆったり聴くような傾向なものでも無いのでその辺でかなり違いが分かるかと思います。Z1000に合わせてある事もあり、E8等で聴くと一曲二曲で聴き疲れするかもしれませんw。
しかし、全体的に破綻無くボーカルも埋もれることなく正確に鳴らせているのでこの点が一番評価が高くなります。通勤時に使えればいいと言うのもあり約一時間程聴くにはちょうど良いというのもありますね。以下いくつかの曲で

SHANTIの真夏の果実ではその綺麗なボーカルが冴え渡り、聴く側を魅了してくれます。アレンジも良いので何度もリピートしていまう結果にorz
BuddyRichのTimeCheckなどはこれでもかというほどドラムが主張しますし、かといってビッグバンド全体が埋もれることなく音楽として成立するのは本当に楽しい。かなり細かい音まで拾えているのでその音の洪水具合を是非楽しんで欲しいですね。
akikoのSo Tiredでは各楽器の主張とスピード感が程良く、ノリよく楽しく聴けますが同時に微妙に録音の悪い部分が目立つ結果にorz
Diana KrallのI Love Being Here With youはKrallとバス、ギター、ドラムの掛け合いがもの凄くライブならではの楽しさを聴くとが出来ます。
Candy Dulferの11:58では彼女のしわがれた感じのサックスを堪能できるのと違和感のない音の響き、他の楽器との両立が楽しめるでしょう。
米米CLUBのI・CAN・BEでは石井氏のボーカルとビックバンドとしての米米CLUBを存分に楽しめ、その声の通りは非常にシャープに鳴らしてくれます。
新居昭乃のVOCIESでは彼女のなんとも言えないクリアな声と無駄のない響きが非常に存在高く楽しめます。個人的には子音の表現は気にならないけど人によってはそうでもないかも?
SadeのKing of Sorrowも彼女のなんとも言えないwボーカルが際立つわけですが、やけにしっくり来る結果に。スローバラードみたいなモノも実はいけるのかも知れない。
Faith HillのCryでは、スピーカーで聴くのと同じように彼女の声に圧倒される事に。カントリーの女王は伊達ではなく、本当に凄いというのを思い知らされるでしょう。目が醒めますよw

私のfi.Qでさえこの有様ですから、他のユーザー所有機も明確な方向性を持ったものが多く存在しているのは想像に難くありません。また機会があればユーザーが集まっていろんな音が聴ければいいなあと思いますね。