Born to Sing

Born to Sing
「Born to Sing」
 [CD]
 アーティスト:SHANTI
 レーベル:コロムビアミュージックエンタテインメント
 発売日:2010-06-23
[DISC1]
1.Aqua's Lullaby (SHANTI)
2.They Can't Take That Away From Me (Ira Gershwin/George Gershwin)
3.Killing Me Softly With His Song (Norman Gimbel/Charles Fox)
4.真夏の果実 -Summer Blue- (桑田佳祐/英語詞・SHANTI)
5.Our Song (SHANTI/SHANTI&小沼ようすけ)
6.Yuyake (SHANTI/SHANTI&木原良輔)
7.Talking Low (SHANTI/TOKU)
8.From This Moment On (Cole Porter)
9.Cry Me A River (Arthur Hamilton)
10.Look Back (SHANTI)
11.Closing Time (SHANTI/SHANTI&松本圭司)
12.Fly Me To The Moon (Bart Howard)
13.Goodnight (SHANTI)
14.【Bonus Track】Curtain Call (SHANTI /吉澤はじめ) -森永乳業マウントレーニア カフェラテ テレビCM曲

伏竜していた歌姫と言えるかも知れません。SHANTI嬢のメジャーデビューアルバムとなる、Born to Singをオススメします。
結構知らない人が多いと思いますが、ゴダイゴのドラマーTommy Snyderを父に持つ彼女。またデビューは早く、かの菅野よう子に見いだされ劇場版天空のエスカフローネでSoraを歌い、You're Not Aloneでは坂本真綾とデュオも果たしています。またその縁もあって、攻殻機動隊S.A.Cシリーズではinner universeやliving inside the shell等の作詞を行っています。同じく菅野CM作品で多くのボーカルを務めているのも彼女です。海外では2006年にオリジナルアルバムを出していますが、今回のこのアルバムが日本でのメジャーデビューアルバムとなるわけです。
着実にキャリアを重ねてきた彼女ですが、このアルバムでは自分もアコギを持ち全編アコースティック重視の曲構成となっています。共演陣もいずれ劣らぬ顔ぶれですが、全く負けない彼女の歌声が映えます。
アルバムの帯には、抱きしめられる声。抱きしめたくなる声。というアオリ文句が書いてありますがこれがあながち嘘ではなく、その表情豊かな歌声に酔いしれること間違い無いと個人的も太鼓判を押せます。Killing Me Softly With His Songや英語詩の真夏の果実は充分聴かせてくれるし、CryMe A Riverではすえたどこか醒めた歌い方が秀逸と言えオススメです。
全14曲様々な彼女を垣間見れ、その表現力を楽しめますが録音も良く一枚のアルバムとしても完成度が非常に高いと言えるし、ボーカル等のリファレンスとしてもオススメしたい一枚です。