Wyred4Sound DAC-2雑感

大体駆動300時間はとうに超えたので(付属説明書には一応200時間は要エージングと書いてあるし)、そろそろ書いておきましょうかね。
今回、W4SことWyred4SoundのDAC-2を購入した目的は最近話題の多いESSLabsのES9018チップの実力を見たいというのとお気軽USBオーディオをやってみたかったというのがありました。音を聴かなくても衝動買いしちゃったwレベルで済む金額なのでまあ良いかというノリで・・・。

α900+SAL100M28 100mm F2.8 Macro

  • 音質傾向について

接続形態を様々な状況で(Win、MacからのUSB、MacからFireWireでのクロック打ち直しで光、AES/EBU、X-05からの光)、かつ据え置きのSP環境固定で色々と聴いた上での記述となるのでその辺は脳内補完して貰えばと思います。
(トラポ:ESOTERIC X-05、Windows7ネットブック、MacBookPro プリ:JeffRowland Synergy2i パワー:W4S ST-1000 SP:KEF Reference 205)
基本的にはピラミッドバランスな傾向で所有しているDAC64MK2なんかと比べても低域の量感はDAC-2の方が出ています。ただしどちらかと言えばスッキリ傾向なのでDAC64MK2と比べた場合どこを切っても密度が濃い(バッファOFF時)とは違うと言えるでしょう。また、ロールアウト時にも書いたようにクリアであんまり色づけなく淡々と綺麗に表現してくれます。ここら辺はES9018の実力とW4Sのアナログ出力段の設計が利いているのではと思えます。

  • クロック入力が無いのはマイナス要素か?

本機ではDACチップの性質上40MHzのクロックで稼働しているため一般的なワードシンクは考えられていないそうです。同じDACチップを搭載する他の機器でも80MHzや96MHzで動作しているので構成上どうしようも無い部分かもしれませんが、価格的に考えれば気にならないし音質的には一定以上のものが確保されていると言えるでまあ無いものは無いので・・・という感じですかね。

環境としては、トラポ側のOSがWindows7HomePremiumとMacOSX(10.6.5)になりますがどちらも付属のドライバの導入以外は特に問題無く使えます。ドライバの仕様上かWinでは24bit/192kまで、Macでは32bit固定/192kとなりますが、ハイレゾ音源は問題無く再生されるしDAC-2側の認識もトラポ側でのサンプルレートを正しく認識してくれています。
また、ES9018チップの持っているジッターエリミネータのおかげかトラポのUSBケーブル直結でもかなりクリアに音は再生されるので、文字通りお気軽で再生するには問題無く高いレベルでオーディオが楽しめるかと思います。
しかし、自分の環境で試す限りはMacFireWireを使いDCD-8経由でアイソレートしてその後光でDAC-2への接続となりますがそちらの方がS/N比が上がる感じなので出来ればUSBのアイソレートを考えた方がより高音質で楽しめるのでは?と言えますね。

  • DAC-2は買いかどうか

日本国内に代理店は無いので輸入するしか道はありません。同じくES9018を搭載するフィデリックスのカプリースは国産なので良い選択肢になるかも知れません。今回はUSBなどの豊富な入力出力を持ちながら1500ドルという価格故にこちらを選びましたが・・・。
お気楽USBオーディオも、外付けDACとして今の環境に組み込むにも柔軟対応出来るので個人的にはかなり満足度が高く、衝動買いしても良いレベルだと自分を擁護しておきますw。