W4S DAC-2の設定を詰める

W4S DAC-2はフロントパネルにあるUp、Downボタンを同時押ししながらPowerボタンを押しっぱなしにするとセットアップモードに切り替える事が出来ます。
Powerボタンを押していくとメニューの切り替えが出来き、設定項目が複数あるものはUp、Downボタンで選択します。また、Powerボタンを素早く二度押しすることによって設定の確定を行います。
基本的にはUSB、COAX、TOSLINK、AES/EBUのプリアンプとして使用した場合の最小・大音量の設定やDACとして使用した場合の音量固定設定、リモコンのレシーバーオン・オフ、I2Sのフォーマット選択等ですが、音質・音調に関わる設定もあるので書いておきます。

IIRとはInfinite impulse responseの略で無限インパルス応答のフィルタを設定できます。設定値は<50, 50, 60 70kと4つの設定が可能で、デフォルトでは<50でした。好みで設定してくださいとしか言いようがありませんが、一般的には<50で良いようです。

  • PCM ROLLOFF

PCMデジタルフィルターの設定を変更でき、FASTとSLOWの設定が可能です。デフォルトではFASTでした。一般的にFASTがシャープにSLOWが柔らかな音になると言われていますが、その通りの音作りになりました。FASTで聴いていてどうしても聴き疲れするな?と思うようなときはSLOWにしてみるのも良いかもしれません。基本的にはFASTにしています。

以上のようにW4S DAC-2での設定で音質・音調に関わる設定はおおまかに見ると2つだけで基本的な設定のみとなっています。DACチップであるES9018には他にも設定で変更できる部分があるようですが、そこまで弄れるようにW4Sでは作りこんではいないようです。今後のファーム更新でどうなるかは不明ですが、サポートの面から見ると項目の追加がされるような事は無いのでは?と思います。